2.高齢者介護を取り巻く状況

介護が必要になる高齢者は、加齢とともに増加します。今後は後期高齢者が増加し、介護保険料を負担する40歳以上人口は2025年以降は減少します。保険料収入と給付のバランスが悪くなっていきます。高齢者介護を取り巻く状況について理解しましょう。

ポイント

・認定率の高い後期高齢者が増加(85歳以上は認定率50%以上)
・介護保険の保険料収入と給付(支出)のバランスが悪い
・認知症高齢者の数が増加している
・軽度認知障害(MCI)の人も多く、予防の取り組みが大切になる

再生時間:5分30秒
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1問1答

問1 75歳以上の者は30%以上、85歳以上の者は50%以上の人が、要介護または要支援認定を受けている。〇か×か。
〇 今後10年間、75歳以上人口は、増えていくとされている。
問2 認知症高齢者の数は、2012年では、462万人まで増加し、今後2025年までの推計として横ばいとなるので、500万人の認知症高齢者への対策が重要となる。◯か×か。
(解答)× 2025年での、認知症高齢者数推計値は700万人である。
問3 2012年では、軽度認知障害とされた人は、200万人とされ、認知症高齢者の数の半数である。◯か×か。
(解答)× 約400万人とされ、認知症高齢者数とそれほど変わらない数である。

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