高齢者虐待防止研修用DVD「事例で考えるこれって虐待」について

このDVDは、厚生労働省の令和3年度報酬改定により、令和6年から福祉施設職員への虐待防止研修等が義務づけられたことを受けて制作しました。

介護現場で起こりがちなケア場面を、介護職が演じるロールプレイで振り返りながら、虐待防止や身体拘束廃止についての気づきを得たり、気づきを共有したりする内容です。

ロールプレイを演じているのは、東京都品川区にあるケアホーム西大井こうほうえんの職員の皆さんです。監修は、ケアホーム西大井こうほうえん施設長であり、拘束廃止研究所 所長の田中とも江さん(厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」マニュアル分科会メンバー)です。ケアホーム西大井こうほうえんでは、「ユマニチュード」を取り入れて、認知症をもつ方へのケアに活用しており、DVDの内容もコミュニケーションや、かかわり方に焦点をあてて解説しています。

高齢者虐待防止のための体制整備などの取組みの義務化について(参考)

令和3年度の介護報酬改定・基準省令改正によって、すべての介護サービスにおいて高齢者虐待防止のための体制整備などの取組みが義務化されることになりました。

義務化される取組みは、下記の4点となります。
①虐待の防止のための対策を検討する委員会を定期的に開催すること
②虐待の防止のための指針を整備すること
③虐待防止のための研修を定期的に実施すること
④虐待の防止に関する措置を適切に実施するための担当者を置くこと

令和5年度(令和6年3月31日)までは努力義務、令和6年度(令和6年4月1日)からは義務となります。

参考文献・サイト

DVDのひとコマ

高齢者虐待防止研修用DVD 事例で考える これって虐待!?①経管栄養のチューブを触ってミトンの手袋となったご利用者のケース

高齢者虐待防止研修用DVD 事例で考える これって虐待!?②定時のトイレ誘導で介護を拒否したご利用者のケース

高齢者虐待防止研修用DVD 事例で考える これって虐待!?③胃ろうのチューブを抜いてしまったご利用者のケース

写真と文 桑野康一